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幸福家【Pyon】

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丸太梁製作 ( ^ー゜)b

丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_23253393.jpg
普通の家だと見えない場合が多いのだが、屋根を支える構造材に、
上記の写真の様な丸太梁が使用されてる事があります。(-^-^-)

丸太梁は角材の梁に比べ、強度に富む為、構造体の下に柱を設けず、
長い距離を飛ばした空間を設ける際に用いる事が多いのです。

当社では、地松(国内・県内産)を多用しています。ただ残念なの事に、
近年、松くい虫による被害が拡大していて、地松の入手は段々難しくなっています。

ただ、当社として出来る限り、地松による丸太梁を提供していきたいと思います。
では、丸太梁の製作の一部を紹介しましょう ( ^ー゜)b

製作の流れをご覧になられる方はこちら
   ↓



丸太梁に使用される【丸太】は木自体が弓なりの形状をしています。
それをまず、製材を行い、不要部分を取り除いていきます。
丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_1344772.jpg
(↑) まず、弓なり度合いを360度丸太を回しながら、
出来るだけ真直ぐな部分を選択します。(^^)

選択した弓なりの少ない面をまず、鋸と平行にし真直ぐに製材をします。
その様な真直ぐになる面を対面で2面製材を行ないます。
丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_1394995.jpg
(↑)上記で製材が完了したら、製材をした面が水平になる様に倒します。

倒した後、丸太の両端に水糸を張り、曲がり具合を確認しながら、
製材しそぎ落とす面を決定していきます。
丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_1442566.jpg
(↑)そぎ落とし面が決定したら、その水糸を鋸と平行に位置を斜めにずらします。
丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_1451059.jpg
(↑)水糸にて決めた位置をマークしその部分を製材し、そぎ落とします。
その作業を2~4回繰り返し、不要部分を全て削ぎ落としていきます。
丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_1471956.jpg
(↑)上記の様に製材することで、丸太が上の写真の様な形になります。

丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_151627.jpg
では、残った、面皮の部分をどうするかといえば、
昔ですと、ヨウキ(斧のような形状)を使用し、はつり(削り落とし)ていましたが、
時間が非常にかかる事!そして職人の腕によって上手く形が整いにくい事から…

素晴しい機械があるのです!!v('▽^*)
丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_1525343.jpg
じゃ~ん~!
電動はつり機!なのです。

写真手前側の部分についている、刃が高速で回転し、
丸太を削り落としてくれるのです ( ^ー゜)b
丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_155527.jpg
電動はつり機を、使用し面皮の部分を削り落としていきます。
角張り方が大きい部分もこれで、丸身を帯びさせていくのです。

で!完成は…
丸太梁製作 ( ^ー゜)b_c0144638_1573567.jpg
この様に、面皮部分も綺麗に取り除いた、丸太梁が完成するのです。

ただ、やはり丸太くらいの太さがあるわけで、
丸太梁自体の乾燥には、大変時間を要します。

当社でお薦めするのは、使用するまでに、
天日で1~2ヶ月!外部の陰干しで1~2ヶ月!
その後、倉庫内部にて1~2年以上保管し、自然乾燥させたものです。

ぜひ、皆さんのお住まいの計画にも、丸太梁を使用してくださいね(^^)
by koufukuya-pyon | 2009-06-12 23:59 | 材木屋