TK様邸耐震補強&外装改修工事が、進んでおります。v('▽^*)
第四段階の浴室改修システムバスを設置工事が終了。
同時進行していた、第三段階の耐震補強&外壁改修も順調に進んでいます。
では、『耐震補強計画』による設計通りに進める中の現場での問題点を、
どの様に解決しながら『耐震補強』を行なっているかをご紹介しましょう。
まずは、Before&Afterを見て頂こう。
Before After
当初、事前調査ではこの部分には片筋交いが設置されており、
補強工事として、もう一本反対方向にクロスするように設置する計画であったが、
外壁を解体してみると、一本の筋交いを2つに切り、柱真ん中で固定する方法とっている。
この筋交い設置方法では地震があった場合、柱の中間に力が加わり、
柱が弓なりに挫屈現象を起こす事になり、地震耐力上芳しくない。
その為、本工事では既存の筋交い1本を撤去し、新たに2本を設置する。
ただ、この写真の部分の内側は、和室で真壁仕上げになっており、
幅105×厚45㎜の筋交い2本をWで入れるには壁厚が薄く設置が出来ない。
その為、筋交い2本が重なる部分を互いに切り欠き、合い掛けしながら設置する方法をとります。
ただ、この場合は、一部を切り欠く為に、木の繊維がまともに通るのは、材の半分になってしまう為、下記のような補強金物で2本の筋交いが一体となるように固定を行なう必要がある。
通常新築のような場合は両面から、釘を打つことが出来るが、
今回のような耐震補強時には片側からしか金物を固定できない為、
ボルト等使用した金物を使用し、平金物で挟み込み固定を行なっていきます。
筋交いが設置できると、次はその筋交いの上下を、柱・梁・土台などと固定する金物(筋交いプレート)を取り付けます。
また、地震時に柱が筋交いの力により、浮き上がり、土台や梁等から柱が離れないように、筋交い左右の柱に接合金物を設置します。
ただ、加わる力が柱それぞによって異なる為、建物全体で柱一本一本をN値計算を行い、それに見合った金具を固定していきます。
ただ、今回のような工事では、金物も下の写真の様に取り付け箇所によって、いろいろある金物の中から固定しやすい金物を使い分け、固定していかなくてはなりません。
もちろん、金物を取り付ける際、屋根などによる障害物が有る場合は、
屋根裏に潜り、きちんと固定をしてまいりますから、大工さんは大変です。